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2022年 04月 04日

3月16日の地震被災地へ

1年ぶりに福島県の双葉郡浪江町の帰宅困難区域を走行。かつてそこかしこに見られた、黒いフレコンバッグが山の様に積まれていた光景を今回一度も目にしませんでした。

それらは国内の各地に既に移され、金属の四角いコンテナに収まっており、例え皆さんの目に触れていても原発の汚染廃棄物とは気付きにくいのが現状です。

千葉県内では5つの市町に保管中と、滞在時にニュースで知りました。

帰宅困難区域とはいえ街道沿いの田畑や道や家屋周辺はきれいに草を刈られ、一見すると葬られた地とは気付かないかもしれません。

県道253号線に沿っては時折り工事車両が行き交ったり、かつての田畑をどこまでも続く様に、太陽光発電パネルが鈍く光っていました。

畦道の所々にはいつ誰が植えたのか鮮やかな黄水仙が揺れていたり、誰も食べず放置された一面のフキノトウが花をつけていました。

相馬市の「道の駅そうま」は地震被害により閉鎖中で、施設内は見れませんでしたが、建物のコンクリート基礎部分と駐車場のアスファルト部分のズレによるクラックや、屋根瓦の落下が見て取れました。

民家へのダメージは屋根や外壁部は通りからも見れますが、屋内の破損状況もかなりかと推測します。

神戸に戻った頃に宮城県亘理町の方と電話で話しましたが、屋根や外壁は無事で家財の落下と壁紙の亀裂程度との事でしたから、一見すると何の被害もなかった様に見えるこの福島県の家々でも、一部損壊か半壊の家屋は現在公表されているものより遥かに多いと、容易に想像がつきます。

役所で3月28日時点の避難者数の少なさから、在宅避難者の方について言及したところ「ざいた、く、ですか?」とまだご理解に至ってらっしゃらなかった様子。

阪神の際も東北の際も熊本でも、カウントされなかった在宅避難者の厳しい状況は、支援の漏れとして時折りマスコミでも取り上げられて来ましたが、いずれも支援策が締め切られたりした後の一段落した頃に集中しています。

これまでの学びからすれば、その部分をも視野に入れ先回りするくらいで丁度のはずなので、取りこぼしは社会全体の責任なのかもと感じるばかりです。

そして大事なこと。
台風15.19号被災地の房総半島での学びから、屋根の臨時的なシート掛けなどが急務と理解してますが、たまにシート掛けられた被災家屋を見掛ける程度で、未だ殆どが手付かずに見受けられました。

また屋根上での作業風景も滞在時に一度も目にしませんでした。

房総半島では台風による「風」の被害です。道も狭く家屋が密集している地域に対し、大きなほうきで思いっ切り掃かれたように、文字通り軒並み被害を受けるのが特徴です。

そして今回は地震の揺れによる広範囲な被害ですから、広い通りから外壁や屋根だけを見ると、被災家屋は点在する、ひいては少なく感じる、外から見ただけではそう感じてしまう様子です。

また被害を受けた住民感情としても、周辺を見渡し共有共鳴共感する相手が少なければ、心理的な孤立感も横たわってしまうのだろうとこれまでの経験から想像しています。

役所でも、コロナ禍でボランティア募集は当該地に限定されていて少なくなる点や、屋根の手当てに房総半島では消防や自衛隊が対応した経緯をお伝えしましたが、私の伝え方が悪いのか先方の理解には至らず。

地震が起きたのが3月16日。
災害ボランティアセンターの立ち上げが4月1日。
その間に雨の日も度々。

11年前の地震と津波と原発事故
3年前の台風19号
昨年2月の福島沖地震
そして今年の 3月16日震度6強

度重なる激甚災害で否が応でも慣れた部分もあるはずで、房総半島の悪夢を繰り返さないためにも、迅速なる手立てを切望します。
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by startnagata | 2022-04-04 04:56 | Comments(0)


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