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2019年 01月 13日

1.17を前に 伝える

今日は久しぶりの人防(人と防災未来センター)。
人防と京大の防災研究所主催で、『災害メモリアルアクションKOBE』が催され、若者達の様々な取組みが発表された。

テーマは
「伝える大震災、つながる防災」

参加校は、兵庫県立舞子高等学校・関西大学 社会安全学部 奥村研究室・国立明石工業高等専門学校(明石高専防災団)・兵庫県立大学➕神戸市立渚中学校・そして、神戸学院大学 現代社会学部 社会防災学科 安富ゼミ。

安富ゼミの皆さんの取組みは、阪神淡路大震災にまつわる新聞制作で、27名の方々のインタビューで構成され、錚々たる面々の端っこに、私のインタビュー内容も掲載されていました。

7月に広島の避難所で活動した兵庫県立大学大学院の喜田くんは、渚中学校の生徒たちと、80年前の阪神大水害の貴重な体験談や写真等もデジタルアーカイブ化して、閲覧可能にと取り組んでいる。

各学校ごとの興味深い取組みが発表された後は、壇上と会場とを交えたパネルディスカッション。
こちらには私も参加させて頂き、若い視点からのたくさんの刺激を受けました。

そして散会後の懇親会。
この懇親会で秀逸なやり取りが。

マイクを握る進行役の若い男性が、「一つとても気になっているのですが、なぜに諸先輩方は僕ら若者に『伝えることの重要性』を繰り返し説くのでしょうか?」と投げ掛けた。

歓談に盛り上がっていた会場は一瞬にして静まり返り…

そしてマイクを渡された京都大学防災研究所の 牧 紀男先生が静かに一言。

「それはね、
私たちは死ぬからです」

若者達が固まる傍らで年配者達は「その通り!」と大喜びの大笑い。
とても明確なコントラストが見て取れた一瞬でした。

そう、私たちは居なくなる時間が近い。だからこそ若者に伝えなければ、その命を守るために伝えなければ、伝え方でさえも模索して模索して伝えなければ、又いずれこの若者達もそうであれと、伝えることの重要度の高さを、クドくしつこく繰り返す。

「いずれ未災者が未災者へと伝える時が来る」と、人坊センター長の河田さんの閉会挨拶にも有ったが、現在の若者がその時に抱くジレンマや困難を私達は知っている。

だからこそ今、私達体験者が伝える事と伝える意義について、時にしつこくクドクドと説いてしまうのだろう。

この地には多くの方のご尽力で、防災に特化した学校や学部や、大学院まで生まれた。
多くの小中高が震災や防災に何かしらで取組むし、追悼行事のロウソク作りをお手伝いする保育園もある。

あの日を知っている私達に出来ること。

それは命の大切さを伝えていると、嫌われないよう、そっぽを向かれないよう、これからも伝えて行くかも。
いや、間違いなく伝える。

そして来週17日にはこの建物にも、伝えることの重要性を知る人々が、世界各地から参集し行き交う。

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by startnagata | 2019-01-13 01:11 | Comments(0)


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