ブログ更新、長らくご無沙汰していて申し訳ありません。
8月19日から始まった丹波市へのチーム神戸の支援活動ですが、
お陰様で被災者からのニーズ対応もほぼ完了し、11月30日をもって、
運営して参りました「竹田ボランティアセンター」を閉所いたします。
・対象地域全戸への友愛訪問とニーズの掘り起こし
・寄り添い活動としてリラックスカフェ
・支援物資の配布
・プランニング
・受け入れ
・運営
・雑務
・諸々の事務局
・そして泥やガレキ除去のクリーン部隊
上記4つの活動は丹波市民によって支えられてきましたが、
泥出しに関しては兵庫県内や他府県から、
実に多くの方々にボランティア参加して頂きました。
そして各地のみなさんからも応援して頂き、
なんとか当初の見込みから半月遅れでのゴール。
本当にありがとうございました。
そして今後も丹波の方々との繋がりを大切に、
この街の応援団として後方支援が出来れば嬉しく思っています。
11月29・30日には、活動報告会とボランティア交流会を予定していますので、
後日、このページでもご報告させて頂きます。
どうぞみなさまも丹波へのご支援を引き続きよろしくお願いいたします!
◆丹波市内被災の一部。
◆8月の水西公民館ボラセンから移動。
活動範囲拡大し9月1日竹田ボランティアセンター設置。
竹田地区自治振興会所有の閉店スーパーの建物の提供を受け、
水道・電気・電話・仮設トイレなどは丹波市が開設。
そして何より今回の災害地支援で特筆すべきは、
丹波市が常駐職員2名を配置してくれたことです。
その結果ボランティア受け入れなどが
常駐スタッフによってスムーズに運ばれ、
被災行政の被災市民を思うがゆえの画期的な措置が、
ボランティアとの協働を選択し大きな効果へと繋がりました。
◆活動の様子。
土砂崩れで倒壊した物置小屋や、土砂に埋もれた庭や駐車場。
こちらのお宅は倒壊こそ免れたが3分の1が埋もれたり、
植林地の大木が雪崩れて外壁や屋根も損壊。
まずは敷地内の土砂を取り去り平らにすることから。
◆広島からのエールを抱え、広島市民も広島支援の合間に
重機を積んで何度も駆け付けてくれました。
◆今季一番の冷え込みでおまけに雨天。
岩や土砂をかき分けての側溝探しは発掘作業の様子。
老若男女が朝初めて竹田ボラセンで出会い現場へ。
手作業しかかなわぬ側溝の狭さで、
トンネル状の暗渠(あんきょ)や所々に設置されていた枡を、
まさに手探りで探し出し土砂を取り除く。
上流から水が流れ出すと思わず誰とはなく声が上がります。
この作業によって農地などへは水がきちんと分水され、
山に降った雨水も下流域へと引き込まれ、
二次災害を防ぐ結果につながります。
地域自治会から寄せられたかなり手強い依頼案件でしたが、
100名以上のボランティアがこの現場を引き継ぎながら
見事に仕上げて下さいました。
◆こちらは土砂が深さ1メートル程も堆積した個人宅の農地。
水路決壊で家屋への雨水侵入を回避させるため、
迫る大型台風を前に、緊急措置として新たな水路を設けました。
台風時とその後も数度様子を見に足運びましたが、
崩れた段々畑の斜面に土のうを積んでの応急措置も、
水路も機能していて新たに土砂が流される事なく一安心。
◆2年前の水害で同じく大きな被害を受けた、
福岡県の星野村からも頼もしいボランティアが。
◆見覚え有るタオルはチーム神戸の石巻事務所近くで
被災された呉服屋さんの品。
広島や東北での支援活動経験者も沢山いらっしゃいました。
◆ボランティア活動に参加したり、
ボランティアを支えて下さる丹波市民も。
お野菜や柿などが「せめてのお礼に」と届けられます。
◆水害を機に丹波で生まれたボランティア活動がいくつか。
リラックスカフェを運営する「虹きらら」のみなさんは、
地元丹波市内の若いお母さんたちのグループ。
お母さん方の赤ちゃんや小さなお子さんも「虹きらら」の
スタッフで、ずるいぞ~!ってくらいの無邪気さで
在宅被災者の方々やボランティアのみなさんに、
温かくて和やかな空間を提供して下さいました。
もちろん打ち合わせにもチビッコスタッフは参加です♡
時には癒やし犬「ナナ」も参加してくれて、
誰より私が一番癒やされたのかもしれません。
リラックスカフェで振る舞われる美味しいお茶やコーヒーに
数々のお菓子は、彼女たちの活動の応援団から提供された品々。
◆全戸への友愛訪問を繰り返してくれたのは地元の
介護保険事業所「ほのぼの」の理事長さんたち。
ニーズ起こしと傾聴活動で、改めてボランティアの存在を知った被災者も。
訪問エリアを記入した地図は書き込みで一杯です。
◆事務局には私の他にも市の臨時職員が2名常駐。
時に地元住民のボランティアさん達が、
自前の軽トラで泥出し用具運んだり回収したりと大活躍。
◆白い軽バン以外は丹波や神戸の方が貸して下さった車両で、
ボランティアや資機材の現場往復に大活躍でした。
Facebookで活動車両の募集投稿をしたところ、
ご親切にお申し出頂き本当にありがたく助かりました。
毎日の活動で泥んこになっていましたが、
返却に向けボランティアさんが、洗剤や掃除機持参で
きれいに手入れして下さいました。
そのお気遣いとご行為にも感謝するばかりです
お隣は駐在所で、おまわりさん一家にもお世話になりました。
◆季節は夏から冬に。
100日に及ぶ活動はみなさんの丹波を思う心に支えられて来ました。
その思いはこれからも途絶えることなく、
この丹波のまちに注がれるはずです。
自然の恵み豊かなこの丹波のまちとそこに暮らす人々が、
これからも豊かな恵みに包まれ、和やかに暮らせますよう
心から願っています。
そして同じ悲劇が繰り返さぬよう様々な観点からの教訓を、
学び、伝え、引き継がれて行くことを切望してやみません。